帰ってきたバスケ界のエース渡嘉敷 自身不在の五輪に「夢もらった」

松本麻美
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 昨夏の東京オリンピック(五輪)で銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表が、10日から大阪・おおきにアリーナ舞洲で、ワールドカップ(W杯)予選を戦う。けがの影響で東京五輪出場を断念したエースの渡嘉敷来夢(らむ)(ENEOS)も復帰。次なる世界の舞台に向け、再スタートを切る。

 「五輪には出られなかったけれど、銀メダルに夢を与えられた。自分もその舞台に立ちたいし、負けたくない。以前よりも、世界で活躍する選手になりたいという思いが強くなった」

 合宿中に取材対応した渡嘉敷は、ワクワク感を抑えきれないかのように笑顔で言葉を紡いだ。

 国際経験が豊かで、身長193センチの大黒柱として長く日本代表を牽引(けんいん)してきた。だが、2020年12月に右ひざの前十字靱帯(じんたい)を断裂。ギリギリまでリハビリを続けたものの、五輪には間に合わなかった。

 周囲が気遣うなか、「悔やんでも仕方がない。前を向きたい」と、五輪解説の仕事も受けた。高さで劣るなか、3点シュートの精度と守備の強度で快進撃を見せた仲間たちの姿を見届け、「今すぐ練習したい」と闘志を燃やした。

 30歳。今大会のメンバーでは、32歳の高田真希デンソー)に次ぐ年長者でもある。ただ、渡嘉敷は「引っ張ろうというのではなく、下の子たちにどうしたかったかを聞くことが多い」という。離脱が長かった分、チームのルールなど若手に教えを請うこともある。

 渡嘉敷が代表戦のベンチに入るのは、20年2月の五輪予選以来2年ぶり。「コロナやけがの影響で、なかなか日本選手以外とバスケットをする機会がなかった。シンプルにワクワクしています」と意気込む。

 日本はカナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、出場を辞退したベラルーシと同じ組。W杯は9月下旬からオーストラリアで開催される。松本麻美