羽生結弦、競技人生詰め込んだ4回転半 北京で目指す「有言実行」

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岩佐友
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 羽生結弦が初めてアクセルジャンプを跳んだのは幼稚園年長の時だった。

羽生結弦 「伝説」の証言者たち

フィギュアスケートで世界の頂点にたどりつくまで、どんな道程があったのか。近くで見てきた人たちだからこそ語れる「証言」で、トップスケーターの実像に迫ります。

 当時、指導した山田真実さんはその日のことを鮮明に覚えている。

 「1回転ジャンプを跳べた時に、『シングルアクセル(1回転半)をやってごらん』って言ったんです。1回転から1回転半は早い子でも2、3カ月。たいていは半年から1年くらいかかります。なので、ちょっと面白がって言っただけなのですが、彼は跳んだんです」

 「着氷で転んだのですが、1回転半回りました。なんだ、これはと。教えていないから、軸はぐちゃぐちゃ。でも運動能力だけで回ってしまったんです」

 6種類あるジャンプの中で、唯一前向きに跳ぶアクセルは最も難しい。半回転が加わるということはもちろん。後ろ向きに跳ぶ他の5種類と違い、最初の半回転で重心を移動させながら回転の軸を作る必要がある。羽生は軸をまっすぐ保つことにたけていた。

 小学2年から羽生を指導した都築章一郎さんは、出会ったばかりの頃に言葉をかけた。

 「アクセルは王様のジャンプ…

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