部品激減のEV化、車部品老舗の勝算は ギアに特化「突き抜けたい」

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近藤郷平
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 世界的な電気自動車(EV)シフトが加速する。大手自動車メーカーが競うように開発を急ぐ。ただ、EVはエンジン車より部品が大幅に減り、関係する部品メーカーにとっては死活問題だ。消えゆくエンジンや駆動系の部品を手がける老舗メーカー「武蔵精密工業」の戦略とは。「時代の転換点をフォローの風にしたい」と語る大塚浩史社長に勝算を聞いた。

〈武蔵精密工業〉 本社・愛知県豊橋市。1938年創業。自動車のエンジンやトランスミッション、サスペンションなどの部品をつくる。販売先別の売り上げはホンダが5割を占め、国内外の他の自動車会社との取引も広げている。2022年3月期の売上高は2300億円を見込む。

 ――80年を超す歴史があります。

 「戦前の航空機部品製造が始まりで、戦後はミシンの部品で会社を再興。ホンダ創業者の本田宗一郎さんとの出会いをきっかけに二輪車の事業が拡大しました。四輪車の部品も手がけるようになり、世界に進出しました。エンジンやトランスミッション関連が主要な製品で、二輪車向けトランスミッションは世界シェアがトップです」

 ――世界的に電気自動車(EV)シフトが鮮明です。

 「EVは電池やモーター、(電流を変換する)インバーターなどで構成され、車の部品は半分以下になると言われています。2025年ごろからEVが急激に増えていくとみています。ガソリン車向けが主力の当社には逆風で、何もしなければ、いずれ売り上げは半分以下になるでしょう」

 「強烈な危機感があり、数年…

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