羽生結弦、4回転半は「人間にはできないのかも。僕なりのはできた」
北京五輪フィギュアスケート男子フリーで4位となった羽生結弦の報道陣との一問一答は以下の通り。
――3度目の五輪を終えた今の気持ちをお聞かせください。
アクセルは今までの中で一番近かったと思いますし、今できる羽生結弦のアクセルのベストがあれかな、という感じもしていますし。もちろん、サルコーの転倒は大きかったと思いますけど、でもなんか、なんか、それも含めて、「天と地と」という物語なのかな、という風に思いながら滑っていました。
――フィニッシュポーズの手を挙げた時、数えたら6秒間あったんですけど。
長い(笑)。
――あれは何を思って?
そうですね。あのポーズは実は、「天と地と」の天の意味もありますし、ある意味、自分の魂をパンって天に送るみたいなイメージが僕にはあるんですけど、9歳の時に滑っていた「ロシアより愛を込めて」というプログラムの最後のポーズと同じなんですね。あの時の自分と重ね合わせながら、なんか、なんか、ひとことで言うのはちょっと難しいですけど、いろんな気持ちが渦巻いていたというか。なんて言えば、いいんだろう、難しいな。そこまであのポーズを終えて刀をしまうまでが、リンクをはけるまでが、自分のプログラムのストーリーだったかなと思っています。
「絶対アクセル降りる」って思っていた。「絶対回りきるんだ」と
――リンク出る時、顔に氷をつけていましたが、あれはどうしてですか?
「本当、ありがとう」と思っ…

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