悠仁さま、筑波大付属高に進学へ 皇族で学習院以外の高校は戦後初

杉浦達朗

 宮内庁は16日、秋篠宮家の長男悠仁さま(15)が筑波大付属高校(東京都文京区)の入学試験に合格したと発表した。4月に同校へ進学するという。皇室に生まれた皇族が学習院以外の高校へ進学するのは戦後初めて。

 悠仁さまは現在お茶の水女子大付属中(同区)3年生。発表によると、筑波大とお茶の水女子大が結ぶ「提携校進学制度」により、筑波大付属高校への入学が決まった。悠仁さまは昨年ごろから、資料をみたり卒業生の話を聞いたりして同高の教育方針を知り、秋篠宮ご夫妻とも話し合った上で同高を第1志望にした。

 提携校進学制度は、お茶の水女子大付属中での成績優秀者が推薦を受け、筑波大付属高校による審査と5教科の学力検査を経て合格が決まるもの。悠仁さまは13日に同高を訪れ、学力検査を受けていた。この制度の利用者は過去にもいるという。(杉浦達朗)

提携校推薦制度

 提携する学校間で、求める生徒像に応じて推薦し、進学機会を与える制度。近年は、文部科学省の推奨する「高大連携」により、大学から一定人数の推薦枠が高校側に設けられる動きが広がっている。例えば、私立香蘭女学校(東京都品川区)は、立教大への推薦枠が学年の約6割分ある。ただ、小学校と中学、中学と高校の制度例は多くない。

 お茶の水女子大と筑波大は、2016年9月に大学間連携協定を締結。当初から付属校も含めた幼児教育から大学院までの連携を掲げていた。今回の付属校間の「提携校進学制度」について、人数や基準など詳しくは明らかにされていない。ただ、お茶の水女子大付属中の公表データによれば、一般か推薦かは不明だが、17年度入試以降、毎年2、3人が筑波大付属高へ進んでいる。

 この制度とは別に、国立の学校間では、保護者の転勤などに伴い転入しなければならない生徒が出た場合に、定員に空きがある学校が受け入れる制度もあり、筑波大付属高校をはじめ高校でも行われている。

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