選考理由「詳細は公開になじまない」 東海2枠目めぐり日本高野連

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 第94回選抜高校野球大会日本高校野球連盟毎日新聞社主催)の出場校に、昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡)が選ばれなかったことをめぐり、日本高野連は10日、選考理由について、1月28日の選考委員会総会時や4日付の毎日新聞紙面での説明以上のものは公表できない、と明らかにした。

 日本高野連によると、静岡県高野連から当該校に対して丁寧な説明を行うことなどを要望されていたが、「当該校にもこれ以上の説明を差し控えたい」と回答した。理由について、選考委では、詳細かつ忌憚(きたん)のない評価や分析も含めて、戦力や技能を様々な角度から議論して決定しており、「その詳細な内容は公開になじまない」とした。

 選考のあり方や選考経過の説明方法などは今後、検討していくとした。

 選考委員長を務めた日本高野連の宝馨(かおる)会長は「頂戴(ちょうだい)したご意見を真摯(しんし)に受け止め、今後の選抜大会をより良いものにしていくよう、努力を重ねて参ります」などとするコメントを出した。選考されなかった学校については「次の目標に向かい、引き続き練習に励んでいただくことを心より願っております」とした。

 東海地区2枠には東海大会優勝の日大三島(静岡)と同4強の大垣日大(岐阜)が選ばれた。この選考をめぐり、毎日新聞社は今月4日付の朝刊で「『守りからリズムをつくり、攻めに入る力を備えた総合力の高いチーム』として大垣日大を選んだ」などと選考理由を説明していた。

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