コンビニ店員「全部で40万円になりますが…」 特殊詐欺被害を防ぐ

岡田真実
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 架空請求詐欺の被害を未然に防いだとして、松阪署は10日、ファミリーマート松阪黒田町店の店長、神部成芳(のりよし)さん(35)と従業員の高尾美代さん(47)に署長感謝状を贈った。

 神部さんと高尾さんによると、1月25日午前9時半ごろ、20代の男性が来店。店内にある機器を操作し、発券した5万円分の電子マネーのレシートを計8枚レジに持って来た。高尾さんは、1枚分の会計を済ませたところで額の高さを不審に思い、「全部で40万円になりますけど大丈夫ですか」と男性に声をかけた。男性は「やっぱりおかしいですよね」。後ろで見ていた店長の神部さんが男性から支払い目的や状況を聞き出し、詐欺と確信。すでに支払った5万円分の返金作業をして、男性に松阪署に行くよう促した。

 署によると、男性がサイトを閲覧していると、「ソフトウェアがインストールされました」と表示が出た。画面に出た電話番号にかけると、「登録料を払って下さい。払わないと裁判を起こしますよ」などと言われたという。

 感謝状を受け取った高尾さんは「高額な金額で違和感があった」と振り返った。神部さんは「今後も高額な電子マネーを買おうとするお客さんには、『何に使われるんですか』と声をかけたい」と話した。

 県警刑事企画課によると、県内では昨年、110件の特殊詐欺が発生し、被害総額は1億9250万円にのぼるという。(岡田真実)