祖父母の家、奥の部屋でいとこから性暴力 親族が集まるたびおびえた

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山田佳奈
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 関西に住むカウンセラーの女性(53)は20年ほど前、母と一緒に入院中のいとこの男性のお見舞いに行った。

 母が席を外したとき、久しぶりに会ったいとこはニヤニヤしながら「お前、好きもんやのに子どもでけへんのか」と言った。

 その言葉には、かつて受けた行為のことが含まれているように感じた。

 女性は子どものころ、周囲から「不細工」などと言われ、いじめられた。

 父親からも「お前、気持ち悪い」と言われたことがある。ずっと、消えてなくなりたかった。

 祖父母の家に遊びに行くと、いとこたちにもいじめられた。

 その中のひとり、2歳上のいとこも意地悪を言ったが、2人になるとかまってくれた。

子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第6部は、子どもたちの間で起こる性暴力について取り上げます。

 くすぐりあったり、かくれんぼをしたり。優しくふれてもらえるのがうれしかった。「こっちおいで」と言われると《特別扱いされている》《かわいがってもらっている》と感じた。

 はっきり覚えているのは小学…

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