ドーピング陽性で処分されたワリエワ、翌日に解除 言葉濁すIOC

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北京=遠田寛生 北京=稲垣康介
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 またしてもロシアか。北京冬季五輪でドーピング疑惑が持ち上がった。陽性反応を示したのが、フィギュアスケート女子の15歳の金メダル候補だけに衝撃は大きい。暫定的な資格停止処分は解除されており、このままなら参加が可能になる。国家ぐるみの違反を繰り返した過去との決別は遠いのか。

 カミラ・ワリエワは不調だった。

 11日の練習でプログラムを通していたとき、ジャンプで3回転んだ。これまで正確な演技で他を圧倒してきた女子シングル金メダル候補の本来の姿はなかった。

 ロシア・オリンピック委員会(ROC)の選手たちは練習後、問いかけに答えずに取材エリアを足早に通過した。ワリエワは、テレビカメラに顔が映らないように、青いパーカのフードを深めにかぶった。

 「カミラ、ドーピングをしたのか」

 質問を受けても、歩みを止めない。

 その質問に対し、ロシアメディアの記者が「失礼だぞ」「どこのメディアだ」と憤った。問いかけた側の記者もひるまず、社名とともに言い返した。

【特集】ドーピングの深い闇

オリンピックの影。2016年夏のリオ五輪では開会前、ロシアが国家主導でドーピング隠しをしていたことが発覚した。過去に手を染めたスター選手や禁止薬物、検査や隠ぺいの方法など「深い闇」に迫る。

 同日、国際オリンピック委員会(IOC)の報道対応が午前11時からメインメディアセンターで行われた。五輪期間中に毎日あり、マーク・アダムス広報部長が仕切る。

 それと合わせるようにして、五輪のドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)がワリエワの陽性反応についての声明をサイトに載せた。偶然とは思えないタイミングだった。

 会見の質疑応答では、その事実を知らない記者がいた。アダムス広報部長は「ITAが長く、詳細な声明を出し、彼女がなぜ練習することが認められているかを説明している」とし、「私は弁護士でないのでわからない」「詳細は分からないが……」「協議中なのでコメントは控えたい」と話した。

 メインメディアセンターの地…

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