ゲームで当局の建物爆破を議論、少年に実刑 「僕は子ども」控訴へ

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モスクワ=中川仁樹
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 ロシア・シベリア東部クラスノヤルスク州に住む16歳の少年が、テロ行為の訓練をしたとして懲役5年の実刑判決を受けた。ロシアのリベラル系独立メディア「ノーバヤ・ガゼータ」によると、人気ゲームの中で治安当局の建物を爆破する計画を友人と議論していたという。少年は「僕は子どもでテロリストじゃない」と訴えており、少年の弁護士は控訴する方針だ。

 公判は同州の裁判所で非公開で開かれ、少年には罰金3万ルーブル(約4万6千円)も言い渡された。

 少年は14歳だった2年前、政権与党「統一ロシア」の建物に放火した容疑の大学院生を支持するビラを貼り、友人2人とともに拘束された。

 押収された携帯電話から、世界的な人気ゲーム「マインクラフト」の中にロシア連邦保安局(FSB)の建物をつくり、爆破するアイデアを相談した記録が見つかったという。

 英BBCによると、当局は少年らが爆発物をつくる研究をし、アパートの捜索でその材料がみつかったとして、爆発物の所持や製造の容疑も加えた。

 少年は「友達と爆竹づくりや実験をするのが好きだったが、テロは考えなかった」としている。

 友人2人は「捜査に協力した…

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