「遊べませんか」 文房具おゆずり会を、中学生2人が成就させるまで

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松岡大将
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 新品、または未使用だけど使う予定がない。そんな筆箱やペンを集めて「文房具おゆずり会」を企画し、多くの人を喜ばせた佐賀県基山町の中学生2人が、「第25回ボランティア・スピリット・アワード」で表彰された。一度は頓挫しかけながらも、お互いの長所を生かして計画を実現した2人の力が実を結んだ。

 表彰されたのは、町立基山中学校3年の内田のぞみさん(15)と、堤千紗さん(15)の2人で作る団体「CLEANs(クリーンズ)」。

 ボランティア・スピリット・アワードはプルデンシャル生命保険(東京)などが1997年から開き、文部科学省などが後援している。今回は全国から9632人の活動をまとめた442通の応募があり、その中から、最優秀の文科大臣賞(中高生各1団体)に次ぐ、次点の「SPIRIT OF COMMUNITY奨励賞」(同4団体)に輝いた。

 2人が団体を立ち上げたのは、中学2年生の時だ。

 2020年の冬休みに入る前、内田さんは堤さんに母親を通じてLINEを送った。

 「とある計画を立てています…

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