カーリング日本女子、ROCを終盤突き放す デンマーク戦に続く勝利

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 北京五輪カーリング女子1次リーグで、12日夜、日本はROC(ロシア・オリンピック委員会)と対戦し、10―5で勝利した。日本はこれで3勝1敗と好調を維持。14日は朝に中国、夜に韓国戦を迎える。

 第1エンド、不利な先攻スタートの日本はROCに1点だけ取らせ、第2エンドは有利な後攻に。だが複数得点の好機は見いだせず、日本も1点。1―1。

 第3エンド。後攻のROCはスキップのラストショットが精度を欠き、こちらも1点どまり。ROCが2―1とした。両チームともドローショットが狙いより長く流れるなど、序盤はまだ氷の状態を読み切れず、どちらも主導権を取り切れないでいる。

 第4エンドで2点のスチールを許した日本は第5エンド、スキップの藤沢が最大3点を狙える局面でラストショットを放ったが、狙いがわずかに外れたヒット&ステイとなり1点。前半を2-4で折り返した。

 第6エンド、リードするROCは序盤からハウス内の石を減らしていくクリーンな展開に持ち込み逃げ切りを図る。次エンドも後攻の攻撃権を取れるブランクエンド(両チーム無得点)を狙いにきたが、日本がそれを許さず。ROCが1点だけ取って、日本2ー5ROC。

 第7エンドは日本が後攻に。試合は終盤。そろそろ複数得点が欲しい局面で、好機が回ってきた。日本がナンバー1(ハウス中心に一番近い石)、2(二番目に近い石)を持った状態で藤沢が冷静にハウス内にドローショットを決めて3点。ビッグエンドを作り5-5と追いついた。

 さらに続く第8エンドで日本は1点をスチール。この試合で初めて有利な立場に立った。石がハウス内や手前にたまる難しい展開となった第9エンドも1点をスチール。最終エンドも相手に重圧をかける展開に持ち込み、逃げ切った。

 前回の2018年平昌五輪で銅メダルを獲得した日本(ロコ・ソラーレ)。

 北京では初戦のスウェーデン戦は5―8と落としたが、第2戦で強豪のカナダを8―5で下した。12日朝のデンマーク戦では、藤沢五月が最終第10エンドのラストショットで相手の二つの石をはじき出すダブルテイクアウトに成功。一気に3点を取って8―7と劇的な逆転勝ちを収め、勢いに乗って第4戦のROC戦を迎えていた。

 日本はリード吉田夕梨花、セカンド鈴木夕湖、サード吉田知那美、スキップ藤沢五月で、この4人は平昌五輪と同じ布陣。平昌ではチーム創設者でもある本橋麻里がフィフス(補欠)に入ったが、今大会は2002年ソルトレーク、10年バンクーバー五輪代表の石崎琴美が務めている。

 1次リーグは10チームによる総当たり戦で、上位4チームが準決勝に進む。

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