第4回隠れ酒の日々、妻を恨み会社を休んだ 秋田から東京本社に呼び出され
浅野真
私(55)は、酒を禁じられることを恐れて医者通いをやめた末に、脳出血を起こした。だが、退院した日から再び酒を飲み始めた。
家族の目は厳しくなった。しかし、飲みたい気持ちは収まらず、隠れて酒を飲む日々が始まった。
家族が寝静まってから、コンビニでひそかに仕入れた缶酎ハイを飲む。
外で飲むときも、たいてい1人だった。
例えばモツ焼き屋のカウンターで酎ハイを3杯ほど飲み、家族が寝たころを見計らって帰る。
朝日新聞生活面のデスクといった中間管理職のストレスから増えた酒量だった。だが、もはやストレスは関係なく、体はアルコールを欲するようになっていた。
しかし、「隠れ酒」はすぐにばれる。
私がうつ病の治療のために通院していた心療内科に、妻が通報した。
「夫は脳出血を起こし、禁酒…
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