森重航を支えた絶妙の技 フライング→即失格でも「緊張しなかった」
菅沼遼
(12日、北京五輪 スピードスケート男子500m)
大舞台にも、ひょうひょうとした表情で言ってのけた。「緊張は、しなかったですね」。五輪初出場の森重航が、スピードスケートの男子日本勢3大会ぶりのメダルをつかんだ。
出番は14組目。それまでに従来の五輪記録が更新されていた。さらに、同走者のフライングでスタートはやり直しに。次にフライングすれば即失格という状況でも「落ち着いていた」。
100メートルの直線を通過した地点では、9秒63で全体の5位タイ。ここから追い上げが始まる。
「コーナリングが見事ですよ…