第71期王将戦七番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)を制した藤井聡太王将(19)が13日、東京都立川市で記者会見に臨んだ。竜王・王位・叡王・棋聖と合わせ、史上最年少での五冠達成となるタイトル獲得から一夜明け、「改めて喜びを感じている」と語った。
王将戦第4局は11、12の両日に同市で指され、藤井王将が勝った。4連覇を狙った前王将の渡辺明名人(37)=棋王と合わせ二冠=を4連勝で圧倒してタイトルを奪ったが、「中盤のバランスの取り方、距離の詰め方に渡辺名人の強さを感じた」という。今後の目標を問われ、「具体的な結果を明確な目標として取り組んでいることはない。これまでのように実力を高めていければ」と語った。
対局場から富士山が見えたことを踏まえて出た「(将棋という山の)何合目にいるか」という質問に対しては、「どこが頂上なのか全く見えない。(森林が形成されなくなる境界線の)森林限界の手前で上の方には行けていないのかな」と語った。(村瀬信也)
記者会見での一問一答は次の通り。
――タイトル獲得から一夜明…
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- 【視点】
藤井聡太王将は、口語では使わないような言葉で思いを表現することがあり、そのたびに話題になってきました。中学生の頃から「僥倖」や「望外」という言葉を使っていたのは有名なエピソードですが、今回の「森林限界」にも驚かされました。 カズオ・イ
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