ワリエワ薬物疑惑に「関わってない」繰り返すIOC 薄い当事者意識

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編集委員・稲垣康介
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 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「またか」という気持ちだろう。

 バッハ氏が2013年秋にIOC会長に就任してからの五輪は、常にロシアの薬物汚染の闇がつきまとう。これだけ尾を引く背景には、IOCが及び腰だった面もある。

 14年ソチ冬季五輪におけるロシアの国家ぐるみのドーピング違反は、16年リオデジャネイロ五輪の直前に発覚した。世界反ドーピング機関(WADA)がロシアの全面的な参加禁止を求めた。

 しかし、バッハ会長は各競技の国際連盟に判断を委ね、ロシアの参加を条件付きで認めた。「国家の過ちによって、疑いが持たれていない人間を罰することは出来ない」と判断の正当性を強調し、「決断は正義に基づいて行われるべきで、政治から独立していなければならない」とも付け加えた。

 この対応には、WADAから批判の声が上がった。リオパラリンピックからの締め出しを決めた国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン会長(当時)が「ドーピング違反を大目に見たら、パラリンピックへの信用は失墜する。腐敗を許すことは死を意味する」と明快に語っていたのと対照的だった。

 IOCは18年平昌冬季五輪

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