吸い殻拾いのツイートが日課に 「たばこは環境への脅威」とWHO

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編集委員・佐々木英輔
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 拾ったたばこの吸い殻をほぼ毎日、ツイッターに投稿している人がいる(https://twitter.com/bungakuw別ウインドウで開きます)。

 東京都世田谷区に住む渡辺文学さん(84)。

 3年前から、朝の散歩を兼ねて30分間。京王線芦花公園駅の周辺で、袋とトングを手に、次々と拾い上げていく。

 「翌朝になると、また同じ場所に落ちている。常習犯ですね」

 排水口や駐輪場、路地裏など、いつも目につく場所がある。

 本数を数えながら歩き回り、重さを量って写真を撮る。累計で5万7千本を超え、1日平均59本。天気や用事で休むこともあるが、3月には1千回になる。

 たばこ会社は喫煙者にマナーを守るよう呼びかけ続けるが、ポイ捨てはなくならない。

 「3年間でも全然減りません。各駅停車しかとまらない小さな駅でこれだけあるなら、全国では相当な数になるはず。排水口に捨てられれば川や海も汚染する。たばこ会社は買い取り制度を設け、1本1円で引き取るべきです」

 渡辺さんは、東海道新幹線の禁煙車が1両しかなかった40年以上前から禁煙運動の中心にいた。

 最近になって吸い殻拾いを始めたのは、環境問題でよく言われる「Think Globally,Act Locally(地球規模で考え、足元から行動を)」を実践しようと考えたからだ。

 名付けて「新型モク拾い」。終戦直後にみられた吸い殻を集める行為、モク拾いになぞらえた仲間の発案だ。

 再利用のためだった当時と違い、問題提起が目的だから「新型」なのだという。

 吸い殻だけでなく、空き缶やレシートなどの紙くず、使用済みマスクも目につく。区や警察、コンビニ会社にも手紙を送り、対策を訴える。

 たばこによる環境汚染、環境破壊は、ごみだけにとどまらない。

 身近な例でいえば、まき散ら…

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