ロシア軍が市長拘束か、主要都市の包囲も続く いまわかっていること

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ウクライナ情勢、いまわかっていること

 ロシア軍が2月24日、ウクライナへの全面的な侵攻を開始し、各地でロシア軍とウクライナ軍との戦闘が続いています。ロシア軍はウクライナの首都キエフの攻略に着手し、3月1日にはキエフ中心部のテレビ塔をミサイルで攻撃。4日には南東部の原発を占拠するなど、緊張がさらに高まっています。国連総会がロシア非難決議を採択するなど、ロシア軍の即時撤退を求める国際社会の声も高まっていますが、停戦はなお見通せない状況です。ウクライナを取り巻く現状はどうなっているのか。ロシアの思惑はどこにあるのか。なぜウクライナにこだわるのか。ウクライナ情勢をめぐり、現時点でわかっていることをまとめました。

ロシアとウクライナの国境で、いま何が

Q 現状はどうなっているのか

A ロシアのプーチン大統領は2月24日午前6時(モスクワ時間)にテレビ演説し、親ロシア派組織とウクライナ軍の対立が続くウクライナ東部での「特別軍事作戦」の実施を宣言。米国や北大西洋条約機構(NATO)の脅威が迫っているとして、「ロシア、そして国民を守るにはほかに方法がなかった」と主張した。そしてロシア軍は同日、ウクライナへの全面的な侵攻を開始した。

 3月11日、ロシア軍によるウクライナ西部への攻撃が2都市で確認された。これまでは首都キエフなど北部や東部、南部が中心だった。今後、西部まで戦線が広がるかは見通せない。主要都市への攻撃も続いており、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、10日時点で少なくとも564人が死亡した。

 インタファクス・ウクライナ通信などによると11日、北西部ルツクの飛行場が空爆され、4人が死亡。西部イワノフランキフスクの飛行場も爆撃された。ロシア国防省は「長距離の精密兵器で軍事インフラを攻撃した」とした。

 このほか、工業都市の東部ド…

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2022年2月24日8時59分 投稿
    【視点】

    「ミンスク合意」が破綻した原因をプーチン大統領だけに帰すのは客観的でありません。「ミンスク合意」の履行を頑なに拒否したウクライナのゼレンスキー大統領にも大きな責任があります。<今回の事態を受け、ブリンケン米国務長官は22日、24日に予定して

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