栃木市の人工巣塔が完成

根岸敦生
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 栃木県栃木市渡良瀬遊水地内に建設しているコウノトリの人工巣塔2基が完成した。

 1基は渡良瀬遊水地の北エントランスに近い第1調節池内、もう1基は巴波(うずま)川と渡良瀬川の合流点に近い第3調節池内に建設した。

 どちらの巣塔も昨年春にヒナが生まれた「ひかる」と「レイ」のカップルが生活する小山市下生井の人工巣塔からは約3~4キロ離れて見ることができない。栃木市は繁殖期になるとなわばり意識が強くなるコウノトリの習性に配慮した。

 新設の人工巣塔は藤岡町帯刀と同赤麻の間を結ぶ市道、渡良瀬遊水地内の渡良瀬カントリークラブに向かう管理用通路に近いため、市は対策費として、新年度予算案にコウノトリ生息地環境整備事業費(277万円)を計上した。

 昨年末、ひかるとレイ以外に6羽のコウノトリが目撃されているが、コウノトリの生息情報を集めるウェブ「コウノトリ市民科学」によると、一部は茨城県神栖市守谷市に移動しているという。新しい人工巣塔にコウノトリがすみ着いてくれるか注目されている。根岸敦生