国連事務総長「外交に代わるものない」 ロシアとウクライナの外相に

ウクライナ情勢

ニューヨーク=藤原学思
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 緊迫するウクライナ情勢について、国連のグテーレス事務総長は14日、「外交に代わるものはない」と述べ、外交的努力による軍事衝突の回避を訴えた。ロシアのラブロフ外相、ウクライナのクレバ外相とそれぞれオンライン会談をした後、声明を読み上げた。

 ロシアからウクライナへの侵攻について、グテーレス氏は1月21日の会見で、「起きないと自信を持っている」と述べていた。デュジャリック報道官によると、現在もそうした認識は変えていないという。

 ただ、グテーレス氏は14日、険しい表情で「欧州で起こりうる軍事衝突について、緊張感が高まり、臆測が広がっていることを深く憂慮している」と表明。人的被害や安全保障環境に与える影響が甚大になることを指摘し、「これからの数時間、数時間は全面的に関与し続ける」と語った。

 その上で、「公式な声明は緊張をあおるものではなく、和らげるためにあるべきだ」として、扇動的なメッセージの発信は慎むよう各国政府に求めた。(ニューヨーク=藤原学思

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