顔データ「違法に収集」 米テキサス州当局、フェイスブック側を提訴

サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米テキサス州の司法長官は14日、SNS世界最大手メタ(旧フェイスブック、FB)が利用者の同意を得ずに違法に顔データを集めていたとして、プライバシー保護の法律違反で同社を提訴した。

 訴状によると、メタは過去10年以上にわたり、利用者の同意を得ずに顔データを収集し、第三者の業者にも提供していたという。FBを利用していない人の顔データも友人らを通じて集め、数十億回にわたって生体情報にあたる顔データを集めたとしている。同州は訴状で「FBは生体情報を自社の商業利益のために集め、顔認識技術を訓練、改善させ、強力な人工知能(AI)装置を築いていた」と指摘した。

 メタの広報担当者は同日の声明で「これらの主張は事実ではなく、我々は積極的に自分たちを守る」と反論した。

 メタは昨年11月、FBの「顔認識機能」を停止すると発表。顔認識のために蓄積していた10億人分以上の顔写真データも削除するとしていた。(サンフランシスコ=五十嵐大介

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