無免許運転で有罪の元都議 「自分の行動に後悔ばかりの毎日」
東京都議選の期間中などに無免許運転を繰り返したとして、道路交通法違反の罪で在宅起訴された元都議・木下富美子被告(55)の判決公判が15日、東京地裁であった。平出喜一裁判官は「規範意識に問題がある。(犯行時に)法令をより順守すべき議員だったことをふまえると責任は重い」として、懲役10カ月執行猶予3年(求刑・懲役10カ月)の判決を言い渡した。
判決は、木下元都議が2017年から21年にかけて計12回の道路交通法違反歴があり、4回の免許停止処分を受けたと認定。免停中にもかかわらず、都議会議事堂に向かうために繰り返し車を運転しており「常習的な犯行だ」と指摘した。
ただ、車を処分して今後運転する環境にないことや議員を辞職したことなどを考慮して執行猶予付きの判決とした。
元都議、判決後に会見 「心より反省」
検察側は公判で、木下元都議が無免許運転以外に、一時停止違反や運転中の携帯電話使用などの違反をしたとも指摘。こうした指摘に木下元都議は「おっしゃるほどたくさんでしょうか」と述べる場面もあった。
木下元都議は都議選期間中の昨年7月2日、無免許で車を運転中に当て逃げ事故を起こした。東京地検は当て逃げなどは不起訴としたが、無免許運転をしたとして道交法違反罪で在宅起訴。被告は11月、都議を辞職した。
木下元都議は判決後に都内で会見し、「無免許運転で失ったものはあまりにも大きく、日々後悔しかございません。心より反省しております」と話した。控訴はしない方針という。
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記事の後半では、判決後に行われた会見の内容を詳報します
木下元都議の会見の主な内容…
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