転倒した高木菜那抱きしめた幼なじみ メダルをもらえぬ「控え」でも
菅沼遼
15日のスピードスケートの女子団体追い抜きで、銀メダルとなった日本は1回戦、準決勝、決勝の3戦とも高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃の3人で臨んだ。
その3人をサポートし、出場メンバー一人ひとりに腕章をつけたり、笑顔で話しかけたりしていたのが押切美沙紀(29)だ。転倒した高木菜那とは小学生のころに同じクラブでスケートを始めたときからの縁。優しく背中をさすり、頭をなで、抱きしめた。
今大会は3戦とも控えに回り、出番はなかった。大会の規定で、1試合も滑っていない選手にはメダルは与えられない。
それでも、かつて引退を決意…