渦中のワリエワ、取材エリアは無言で通過 SP首位、演技後には涙も

岩佐友
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(15日、フィギュアスケート女子SP)

 ドーピング疑惑で注目を浴びる中、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワは演技した。

 冒頭のトリプルアクセル(3回転半)。軸が斜めになり、着氷が乱れた。出来栄え点(GOE)で2・74点減点された。

 この日の公式練習でプログラムを通していたときもこの技で転倒した。他のジャンプを決めた後に、もう一度挑むも転倒した。

 ここ数日、本来の姿にはほど遠かった。疑惑が持ち上がった後の11日の練習は、何度も転倒。翌日は、途中で滑るのを中断してエテリ・トゥトベリゼ・コーチに1分間以上抱きしめられる場面もあった。15歳が平常心を保てていないのは明らかだった。

 とはいえ、この日は引きずらなかった。3回転フリップ、後半の3回転ルッツ―3回転トーループではGOEで加点を引き出した。SPを1位で終えた。

 世界最高得点を持ち、金メダル候補として迎えた北京五輪。圧倒的な力を見せつける舞台となるはずだった。しかし、リンク外の問題にスポットライトが当たり、演技後には涙を見せた。各国の記者が集まった取材エリアは、ぬいぐるみを抱えながら、無言で足早に通過した。(岩佐友)

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