「国家」誕生はいつ、どこで? 考古学者、寺沢薫さんに聞く

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編集委員・中村俊介
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 弥生社会の構造を追究してきた考古学研究者、寺沢薫さん(71)が『弥生国家論――国家はこうして生まれた』(敬文舎)を出した。「国家」とは何か。大勢の先達がジャンルを超えて取り組んできた壮大なテーマだが、西日本を俯瞰(ふかん)してその起源と誕生のメカニズムを探索し、弥生社会から次の古墳時代への道のりを描き出す。

 「私は大学紛争のなかで勉強した世代。国家や社会、考古学をやる意味を投げかけられた。弥生時代をやる以上、国家論は避けて通れない」

 所長を務める桜井市纒向(まきむく)学研究センターは奈良盆地東南部、邪馬台国近畿説の有力候補の地にある。寺沢さんもまた、ここを邪馬台国と考える一人。ただ、弥生時代の近畿に大和政権を自生させるだけの大勢力は見当たらず、むしろ西日本各地の有力集団がここに共同で建設したのが大和政権の実態だった、というのが持論だ。

 では「国家」は大和で生まれ…

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