尾上松也 父が演じた「赤胴鈴之助」への思い コメディーでドラマに

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田島知樹
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 子役時代に撮られたという写真の父は、満面の笑みを浮かべていた。

 父である六代目尾上松助は当時、人気漫画を実写化したドラマ「赤胴鈴之助」で主役を張っていた。「真ん中に立つことに憧れがあったわけですから」。尾上松也(37)は、懐かしそうに振り返る。

 その写真から60年あまり、「まったり!赤胴鈴之助」(BSテレ東、土曜深夜0時=26日は同0時30分)を企画し、同じ役を演じる。内容はがらりと変わってコメディー。現代にタイムスリップした赤胴鈴之助が、平和な社会でまったり過ごすという内容で、「ふざけ倒しています」と笑う。

 だが、志半ばで亡くなった父への秘めた思いが込められている。

 父は歌舞伎の家の出身ではない。世襲がものを言う世界で、苦労が多かった。「役としては巡りが悪く、生涯通じてモヤモヤしていたと思います」

 そんな父が誇らしげに話していたのが、赤胴鈴之助の出演だった。冒頭の写真は、父によく見せてもらったものだ。自宅の火事や引っ越しを経て、写真はなくなってしまったが、その笑顔は今も鮮明に覚えている。

 2005年に父は亡くなった…

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