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施設クラスターと医療逼迫 続く高齢者の死亡、悪循環から脱するには

有料記事新型コロナウイルスオミクロン株

添田樹紀 久保田侑暉 関口佳代子 石塚広志 編集委員・辻外記子
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 感染者が増えても重症者や死者はさほど増えないのではないか――。重症化しにくいとされるオミクロン株が広がり始めた当初は、社会の中にそんな見方もあった。だが、感染者が爆発的に増えれば、一定の割合で重症者や死者も増える。医療現場の負荷は日に日に増しているのが現状だ。

 大阪府では2月1~16日発表の死者が計335人となり、昨年5月の859人、同6月の356人、同1月の347人に次ぐ。15日は42人にのぼり、9カ月ぶりに40人を超えた。総数は3455人で、東京都(3354人)を上回って全国で最も多い。

 府が「第6波」が始まったとする昨年12月17日~今年2月12日の死亡率(感染者数に占める死者数の割合)は0・1%。第4波(2・8%)や第5波(0・4%)より低いが、全国(0・08%)を上回る。死者の9割以上が70代以上だ。府は死者急増の要因として高齢の感染者の増加を挙げる。

高齢者施設で感染して死亡、4割に

 重症患者らの治療にあたる感…

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