生きていく中で困難な問題を抱える女性を支援するための新法制定に向け、参院で開かれた超党派の勉強会で16日、新法の骨子案が示された。目的や基本理念に女性の福祉の増進や人権の尊重、男女平等の実現を掲げ、これまで支援の根拠法とされた売春防止法(売防法)からの脱却を図る。
議員立法での成立を目指し、3月上旬に法案を策定し、同下旬には各党の手続きを終えて、法案提出を目指すという。
骨子案によると、女性の福祉の増進のために、人権が尊重され、安心して自立して暮らせる社会を実現することを目的としている。必要な施策の実施を国と地方自治体の責務とし、国に基本方針を、都道府県には基本計画を定めることを義務づけた。
支援の対象は、性的な被害…
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【視点】1956年に制定された売春防止法(売防法)は、戦後の混乱期に経済的困窮などの理由から売春に身を投じる女性の保護更生を目的にしており、売春に応じた男性は処罰の対象にならない事や、保護対象となる女性のための婦人補導院など処罰的要素が高く、女性の