18歳まで入院費の自己負担ゼロに 所得制限なしで、尼崎市
【兵庫】尼崎市は7月から、子どもの医療費助成を拡充する。所得制限を設けず、通院費を所得と年齢に応じて軽減する。入院の場合、18歳になる年度末まで所得に関係なく自己負担がなくなる。拡充分を含め、子どもの医療費助成計12億14万円を、2022年度当初予算案に盛り込んだ。24日からの定例市議会に提案する。
従来の助成に加え、通院の場合、小学1年生から中学3年生まで、低所得世帯は自己負担がなくなる。それ以外の世帯は、1医療機関あたり月2回まで1日400~800円の負担、3回目以降は自己負担がなくなる。稲村和美市長は16日、「ファミリー世帯の動向は、暮らしやすさの総合的物差しの一つ。定住、転入を促すために子育て支援の充実は不可欠だ」と会見で述べた。
一般会計は2110億円。今年度当初予算と補正1号(コロナ対応)の合計と比べ、対前年度19億円減。(中塚久美子)
尼崎市当初予算案の主な事業
・阪神タイガースの2軍施設誘致に伴う阪神大物駅周辺整備=1億2653万円
・市内の中小企業に太陽光発電や蓄電池、省エネルギー空調や照明の設備導入を補助=2764万円
・ヤングケアラー支援として、ホームヘルパー派遣や当事者交流の場の設置=954万円
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