「みんなが一人になりうる時代」 おひとりさまの老後の備えは?

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松本紗知
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 家族やライフスタイルの多様化もあって、一人暮らしの高齢者は年々増えています。自由や気楽さもある一方で、身近に頼れる人がいないことに不安を持つ方も多いでしょう。どんな準備が必要なのか、専門家に聞きました。

約5人に1人が一人暮らし

 独身の人や、子どもがおらず配偶者に先立たれた人――。「高齢のおひとりさま」というと、こうした人たちが思い浮かぶかもしれない。しかし、子どもがいても遠方にいて頼れない人もいれば、「子どもに負担はかけたくない」「自分の老後のことは自分で決めたい」と考える人も増えている。一人暮らしの老後は、多くの人にとって身近なテーマになっている。

 2021年版高齢社会白書や20年の国勢調査によると、65歳以上の人口に占める一人暮らしの人の割合は、1980年に男性4・3%、女性11・2%。男女合わせた総数は88万1千人だった。20年には男性が15・0%、女性が22・1%。総数は671万7千人で、65歳以上の約5人に1人が一人暮らしとなっている。今後も増え続けると予想され、40年には総数が896万3千人になると推計されている。

 一人で迎える老後には、どんな心構えが必要なのだろうか。「FP オフィス Next Yourself」代表でファイナンシャルプランナーの鈴木暁子さんは、「どんな老後を送りたいか、終(つい)のすみかをどうするかを考えたうえで、判断能力や体力があるうちに情報収集をして、準備を整えておいた方がいい。安心につながるし、切羽詰まってからだと選択肢が狭まってしまう」と話す。

 たとえば、高齢者施設への入居を検討している人は、早めに見学を始めるよう勧める。「今はコロナ禍で難しいが、実際の施設を見ると生活のイメージも湧く。高齢になってからだと体力的に難しくなるため、早めがいい」。一方、今住んでいる家で、介護サービスを利用しながら生活する選択肢もある。その場合も、自分の住んでいる自治体でどんなサービスや制度が利用できるか、事前に調べておくと安心だ。

 資金面での不安を解消するた…

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