点字ブロックにショッピング情報 視覚障害者と共に新たなものづくり

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浜田奈美
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現場へ! まぜこぜ社会 前へ②

 外出時の偶然の出会いは目が見える人には自然なことだ。しかし視覚障害者にとって外出とは、目的地への必然の移動に限られる。

 そんな状況を変える可能性を秘めた新型点字ブロックが、昨春に発表された。「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」。点字ブロックの中にビーコン(無線標識)やソーラーパネルを埋め込み、電波を受信したスマホに道案内や施設情報を届け、視覚障害者の移動を支援するシステムだ。

 開発したのはコンサルティング会社のPLAYWORKSとセイコーホールディングス、システム開発会社アクセス、そして点字ブロックなどを製造するサカイシルクスクリーンの4社だ。発端はPLAYWORKS代表タキザワケイタさんの、インクルーシブデザイナーとしての気づきだった。

 インクルーシブデザインとは、バリアフリーデザインともユニバーサルデザインとも異なるもので、障害者や高齢者など、ものづくりの対象から外されてきた当事者を巻き込み、新たな価値やプロダクトを生み出す取り組みだ。

 2017年に「&HAND」というサービスを開発した。キーホルダー型デバイスとスマホのアプリを連動させ、電車内の乗客に妊婦の存在を知らせるシステム。運用拡大に向け、複数の視覚障害者にヒアリングを続けた結果、点字ブロックがあればどこへでも行けるわけではないことを知った。

 「例えば警告ブロックは何が…

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    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2022年2月23日10時59分 投稿
    【視点】

    数年前に「市町村の課題、解決法を変革する」を掲げて、世界各国の自治体や都市が抱える問題の解決策を募ったり、解決策を提案できる世界中の企業とマッチングさせるプラットフォーム作りを行う、CITYMARTのサシャ・ハゼルマイヤー氏の来日公演を聞い