【動画】空港ロビーで歌うウクライナの女性たち=遠藤啓生撮影
緊迫するウクライナ情勢をめぐり、ロシアによる侵攻が取りざたされた16日が過ぎた。この日に首都キエフの街を歩くと、団結を示す国旗が掲げられ、市民の生活は平穏に見えた。ただ、情勢は流動的で、人々は不安を抱えたままの日々を過ごしている。
「誰も本当の状況なんてわからない。それなのに、外国メディアの大げさな報道で、不安をあおられているように感じる」
16日朝、キエフにある国際空港の出発ロビーで、IT技術者のウリアーナさん(35)が記者に憤った。以前から計画していた中東・アラブ首長国連邦(UAE)への1週間の休暇旅行は、確実な情勢が読めず、いらだちつつも行くことに決めた。
「私の周りは誰も避難をしていないし、普通の生活を送っている。きっと大丈夫」。ウリアーナさんは自身に言い聞かせるように話し、「UAEにはシュノーケリングができる場所はあるのかしら?」と記者に尋ねた。
ただ、「怖くないと言えばうそになる。戦争なんて起きて欲しくないし、隣国と争いたくはない」ともつぶやいた。
バレンタインデーは大忙し
空港に目立った混乱はなく…