心温まるCMで人気の菜葉菜、主演映画ではSMクラブの女王様に変身

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石飛徳樹
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 クボタのCMでの心温まる演技で注目の菜葉菜(なはな)。今年は公開中の「夕方のおともだち」を含む3本の主演映画が公開予定だ。

 個人的な感想をひとくさり。映画「64―ロクヨン―」で彼女は新聞記者を演じていた。正論を振りかざし、融通が利かない。横山秀夫の原作には「朝日新聞記者」と明記されていた。

 昭和64(1989)年当時、男女問わずこんな同僚が大勢いたなあ、と思い出させてくれた。決して出番は多くなかったのだが、そのたたずまいのリアリティーが印象に残っている。

 彼女には夢があった。「やり遂げるまでは、役者はやめられないと思っていました」。廣木隆一監督の映画で主演することだ。「『ヴァイブレータ』などを見て、女性を魅力的に描く監督だと思いました」。山本直樹のコミック「夕方のおともだち」を廣木監督が撮る企画と出会ったのは7年前。曲折を経てやっと実現した。

 今回彼女が演じるミホは、SMクラブの女王様を職業としている。地方都市の水道局員ヨシダ(村上淳)が夜な夜な通いつめ、ミホのお仕置きを受けている。店の外でも会うようになった2人は、徐々にSMとは異なる関係を構築していくのだが……。

 廣木組にはこれまでも脇役で何度か参加している。今回の撮影を前に「何をどうやってもいいぞ。俺たちが必ず魅力的に見せるから」と言われた。カメラマンもデビュー作「YUMENO」から知る鍋島淳裕だった。

 「緊張や気負いがあったけど、思い切りやってみようという気持ちになれました。でも、撮影が始まると、監督からはダメ出しばかり。ヘコミかけました(笑)」

 ヨシダの家庭や過去は子細に語られる一方、ミホの背景についてはほとんど何の説明もされない。ミホはいつも淡々としていて、感情をあらわにすることがめったにない。だからといって、感情がないわけではもちろんない。

 「正直、とても繊細で難しか…

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