高木美帆の1000m「無の境地」、経験が作った物語 清水宏保の目

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エキスパートの目 清水宏保長野五輪金メダリスト

 200メートルから600メートルを26秒台(26秒88)で美帆(高木)が回ってきたとき、ウォーと叫んでしまった。これなら勝てる、と確信した。

 5種目出場の最後のレースで、運に恵まれた。インコースからのスタートで、同走者は500メートルで3位となったゴリコワ(ロシア・オリンピック委員会)だったことだ。

 1000メートルはインスタートの方が有利だ。疲れがピークになる最後の向こう正面の交差のところで前の選手を追うことができ、最後は小さなカーブを曲がってくるからだ。

 しかも相手はスピードのある…

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