月へ火星へ 宇宙開発紹介 県立美術館で展示会
村上伸一
人類初の月着陸から半世紀余が過ぎ、再び月や、さらに遠い火星へ向かおうとする宇宙開発を紹介する「人類の宇宙への挑戦」展が、大分市寿町の大分県立美術館で開かれている。無料、3月13日まで。
米国と旧ソ連(ロシア)の冷戦状態が続く中、1969年に米のアポロ11号が有人の月面着陸に成功。72年末までに計6機が月面探査に成功し、大量の月の石を採取した。3月1日からはアポロ15号が持ち帰った実物の石が展示される。
先を越された旧ソ連は70年から76年にかけて無人探査機ルナを月に着陸させ、砂を持ち帰った。その実物も展示されている。
その後、宇宙開発は対立から協調へと移る。展示は米ロや日本を含む15カ国が参加する国際宇宙ステーションの活動などを紹介。現役の宇宙服のレプリカもある。
1911年にエジプトの町ナクラ付近に落下した火星起源の隕石(いんせき)も展示。未来の月面活動や火星での探査活動の展望、大分空港が取り組む宇宙港の世界的な動向にも触れている。(村上伸一)
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