緊迫するウクライナ情勢について、米国のブリンケン国務長官は17日午前(日本時間18日未明)、「我々の情報では、(ロシアが)数日中に攻撃を開始する準備をしていることは明らかだ」と語った。ウクライナの首都キエフも、攻撃対象になっているという。国務省によると、ブリンケン氏は、ロシアが軍事侵攻をしなければ、ロシアのラブロフ外相と来週後半に会談するという。
ブリンケン氏はこの日、予定を変更し、米ニューヨークの国連本部であった安全保障理事会会合に参加。会合は、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国が定めた2015年の和平プロセス「ミンスク合意」について話し合うものだった。
ブリンケン氏は会合で、ロシアの「計画」を公表。それによると、テロ事件の捏造(ねつぞう)などによってウクライナ侵攻のための「口実」を作る▽政府の最高幹部が「緊急会議」を開催▽攻撃開始――との流れという。
攻撃についてブリンケン氏は、「ミサイルや爆弾がウクライナ全土に投下される」と指摘。通信は妨害され、サイバー攻撃により主要機関が機能しなくなるとの見通しを明かした。
主要な攻撃対象をめぐってはすでに綿密な計画が練られているといい、ブリンケン氏は「こうした標的には280万人都市である首都キエフも含まれる」とした。見通しが外れた場合、「批判されても喜んで受け入れる」と述べ、ロシアに侵攻回避を強く訴えた。
ロシアのベルシニン外務次官…
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