ウクライナ情勢の緊迫が続いています。欧州連合(EU)やEU各国の外交努力は実を結ぶのでしょうか。危機の回避につながりうる方法とは。武力衝突が起きてしまったとしたら。ブリュッセルのシンクタンク「欧州政策研究センター」(CEPS)のザカリー・パイキン氏(30)に聞きました。(ブリュッセル=青田秀樹)
――ロシアのウクライナ侵攻が現実になるとみていますか。
「どんな侵攻かという問題はありますが、リスクはとても大きいと思います。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題などロシアが訴える安全保障上の懸念に対して、NATO、米国、欧州連合(EU)など『西側』の立場が変わらなければ、袋小路から抜けられないでしょう。かといってロシアは、ウクライナ国境周辺での軍備増強を永続的に維持できるわけもなく、数週間のうちに軍をどう動かすかの判断を下す必要があるでしょう。それまでが外交的な解決の期限だと思います」
「(経済制裁など)ウクライナ侵攻のコストが大きいことをロシアに伝えることは大事ですが、それだけでは不十分です。ロシアの懸念に何らかの形でこたえる必要があるでしょう」
――例えば。
「すべての当事者が受けいれ…
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