ベトナム人実習生に暴行「落ちたことに」建設会社 国が認定取り消し

伊藤和也
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 ベトナム国籍の技能実習生の男性が日本人の同僚から2年間にわたり暴行を受けたと訴えた実習先の建設会社「シックスクリエイト」(岡山市)について、出入国在留管理庁は18日、暴行などの人権を侵害する行為があったとして技能実習計画の認定を取り消したと発表した。この処分により今後5年間、同社は技能実習の受け入れができなくなる。

 男性を支援する福山ユニオンたんぽぽによると、男性は2019年秋の来日後から約2年間、同僚から繰り返しほうきで殴るなどの暴力を振るわれた。蹴られて肋骨(ろっこつ)が3本折れたこともあり、その際には会社から「階段から落ちたことにしておけ」と指示されたという。実習先を監督する監理団体の岡山産業技術協同組合に相談したものの暴行はやまず、21年10月、たんぽぽに保護された。

 入管庁は、こうした暴行の具体的な内容について「個々の事案に関わること」として明らかにしていない。同組合の対応に問題がなかったか引き続き調査を進めるという。

 古川禎久法相は18日の記者会見で、「決してあってはならないこと。今後とも技能実習生の保護を最優先としながら実習実施者等に厳格に対応し、制度の適正な実施を徹底する」と語った。(伊藤和也)