ぶ厚い氷の下に潜って救助活動 海保が厳冬のオホーツク海で訓練

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神村正史
【動画】ぶ厚い氷の下に潜って救助活動 厳冬のオホーツクで訓練=神村正史撮影
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 第1管区海上保安本部は2月17日、人が流氷に乗って流されるという海難事故を想定した訓練を、北海道網走市の網走港で行った。釧路海上保安部巡視船「えりも」の潜水士が、厚さ30センチを超える氷の下をくぐり抜けて救助者を連れて帰るといった高度な訓練もあった。

 この日の網走市の最低気温は零下8度。最高気温も零下3・3度までしか上がらなかった。結氷した網走港の氷の下の海水温は0・5度。訓練に参加した潜水士6人は、寒風と冷水で顔を真っ赤にしながらも、ドライスーツに身を身を包んで、氷の下からの緊急脱出や、要救助者搬送、捜索などの訓練を行った。

 中でも要救助者搬送では、潜水開始地点に戻ってくるためのガイドロープを持ち、救助者のところまで氷の下を潜っていき、救助者の顔全体に水中でも呼吸ができる装備を装着。救助者を連れて再び氷の下に潜り、ガイドロープを頼りに帰還するという実践さながらの訓練を行った。

 オホーツク海沿岸に流氷が接…

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