継続試合導入、選手負担減に期待の声 大阪桐蔭監督「後味悪かった」

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 高校野球の春の選抜大会、夏の全国選手権大会などに雨などで試合が中断した場合、翌日以降に続きを行う「継続試合」が採用されることが18日、決まった。

 現場の指導者は継続試合の導入を歓迎する。

 「選手の負担を考えても必要。審判も試合を止めやすくなると思う」。昨夏の全国選手権大会1回戦の大阪桐蔭戦で八回途中、4―7で降雨コールド負けした東海大菅生(西東京)の若林弘泰監督は言う。3点を追う八回、1死一、二塁の攻撃中に雨が強まって試合が続けられなくなったが、それ以前からグラウンド状態は悪く、打者の手が滑ってバットが飛ぶ場面もあった。

 采配面に与える影響も大きいようで、「このまま雨が強くなったらどうしようかなど、余計なことを考えなくていい」とも話す。

 大阪桐蔭の西谷浩一監督も「(降雨コールドでは)勝っても後味の悪さが残った。今後はしっかりと決着がつく」と好意的だ。

 4強まで進んだ近江(滋賀)は1回戦の日大東北(福島)戦が、1―0の五回途中で降雨ノーゲームになった。この試合を含めて計算すると、準決勝までの10日間で6試合を経験したことになる。多賀章仁監督も導入には賛成といい、「投球数制限があるなかで、試合は白紙になっても球数だけは計算された。投手にはかなりの負担だった」と語る。

 駒大苫小牧(南北海道)の佐々木孝介監督は、高2の時に出場した第85回大会(2003年)で涙をのんだ。1回戦の倉敷工(岡山)戦は四回途中まで8―0と大量リードしながら降雨ノーゲームに。仕切り直した翌日の試合は2―5で敗れた。「切り替えようとしたが、『勝っていたのに』という気持ちが残っていた。中断した時点から次の試合もスタートするのがフェアだと思う」

 苦い経験を糧に、翌夏も甲子園に出場し全国制覇を果たした。「先輩たちの悔しい気持ちを自分たちが晴らさなければいけない、という思いが強くなった」と振り返った。