名古屋女子勤労挺身隊訴訟 元原告の女性が死去 生存者は2人に
黄澈
戦時中に名古屋市の三菱重工業で働かされた韓国の元女子勤労挺身(ていしん)隊員で、2018年に韓国大法院(最高裁)で損害賠償を認められた韓国全州市の朴海玉(パクヘオク)さんが、16日に91歳で亡くなった。日本での裁判で当初8人いた原告は2人になった。支援者は「解決を見ないまま、また1人が逝ってしまった」と落胆した。
日本の裁判での事実認定によると、朴さんは国民学校卒業後の1944年、校長らから「日本に行けば、学校に行ける。工場で働きながらお金も稼げる」と勧誘され、植民地統治下の朝鮮半島から名古屋にあった三菱重工業の軍需工場に動員された。しかし、実際には勉強はさせてもらえず、食事も十分に与えられないまま、飛行機部品を運搬する作業を強いられた。
99年、元隊員が同社と国に…