漁網に座る若者は東大と阪大生 ポケマル×JAL「現場のリアル」を
高橋杏璃
コロナ禍でオンライン授業が続く大学生が地方の農家や漁師を訪れ、生産現場をキャンパスにして学びを得ようという取り組みを、産直アプリ運営会社のポケットマルシェ(ポケマル)と日本航空(JAL)が始めた。両社はプロジェクトを「青空留学」と名付け、都市と地域の新たな交流を生み出そうとしている。
山形との県境に近い秋田県にかほ市の漁業協同組合では1月中旬、地面に広げた漁網のうえに若者が座り込み、網に開いた穴を見つけては、補修糸で結んでふさいでいた。
「むずいな」と、慣れない手つきで糸を扱っていたのは、東京大3年の栗林志樹さん(20)と、大阪大2年の西村健さん(20)。見かねた地元漁師の佐藤栄治郎さん(28)が手本を示しながら、「もっと上に締め上げればいいよ」と声をかける。
2人は青空留学で、昨年10…