春は間近、梅香る島原城
島原通信員・松下英爾
長崎県島原市の観光名所、島原城の梅が間もなく見ごろを迎える。植えられているのは、鹿児島紅梅や豊後、白加賀など約300本。既に七分咲きで、赤や白、桃色の花が近くにどっしり構える5重の天守閣を彩り、観光客や市民の目を楽しませている。
初めてカメラを手に梅苑を訪れたという大村市の久富誠さん(68)は「見晴らしもいいこの場所で梅に囲まれ、思い切り息が吸えてスッとする」と話した。
梅の開花に合わせ、市内の主要観光施設を運営する島原観光ビューローは、城の梅の実を使ったハードキャンディー「梅ドロップス」の販売を城内の売店などで始めた。1袋18個入りで280円(税込み)。小袋には一個ずつ「島原の乱後に島原を復興したお殿様は」など、島原城にまつわるクイズと答えが記載されており、島原城ならではの味覚と歴史を楽しめる。(島原通信員・松下英爾)