「泣いたおかげで力抜けた」カーリング女子、ミスの経験を強みに昇華

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 北京五輪カーリング女子で、日本代表のロコ・ソラーレが快挙を成し遂げた。18日夜の準決勝で、前日の1次リーグ最終戦で完敗した強豪スイスに雪辱。過去最高の銀メダル以上を確定させた。

 「昨日(17日のスイス戦)は悩みながら試合に入って、それが作戦やショットに影響が出てしまった。今日(準決勝)はその分、私だけで悩まずにチーム全員の気持ちを一つに合わせて試合に臨めた」

 大黒柱・スキップの藤沢五月は熱戦になった大一番をそう振り返った。

 17日同様、序盤は先攻のチームが耐えるロースコアの攻防に。中盤に試合が動いたのも同じだ。

 前日は第4、5エンド(E)で、藤沢が狙いを外すなどして連続スチールを許した。だが、準決勝は逆の展開に。

 1―2で迎えた5Eだ。

 日本が難しいショットを成功させた。そのストーン(石)の配置が、相手にほころびを生じさせた。先攻スイスの4番手が、2投目の石を日本の石にあてる失投。

 有利な後攻の日本は、前日不調だった藤沢が最終投で、標的にしやすい位置で止まったその石を含む相手の二つを、ハウスからはじき出す「ダブルテイクアウト」で一挙4得点。日本はハーフタイム明けの6Eにスチールでなお1点を加え、6―2と流れをたぐり寄せた。

 世界選手権2連覇中で1次リーグを8勝1敗で1位通過したスイスが、今大会一つのエンドで4点を取られるのも、3点以上リードされるのも初めてだった。

 なぜ、ロコ・ソラーレは、わ…

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年2月19日16時44分 投稿
    【視点】

    リアリズムばかり追いかけていた政治部出身でスポーツ報道の門外漢ですし、運動神経もほぼないインドア派の人間ですが、あえてコメント参戦いたします。 五輪というと、どうしても国際情勢、政治問題が絡んできて、素直に楽しめない状況が生まれること

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