ホームシックになった三浦璃来、救った木原龍一の優しさ ペアの絆

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坂上武司
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 フリーの演技を終えると、木原龍一の目から涙が流れた。いつもは励まされる立場の三浦璃来(りく)が、木原を抱き寄せる。今できる最高の演技だ。

 フリーは5位で自己新の141・04点。総合でも自己ベストを更新して211・89点。「過去の自分たちを超えていく」という目標をしっかりと果たした。

 ショートプログラム(SP)8位と出遅れて2人の心は沈んでいたが、20歳の三浦は「思い切って笑顔で滑りきれるように、と心がけた」。気持ちを切り替え、2人が躍動した。

 まるで経験を積んだアイスダンサーのような2人のユニゾン(調和)。三浦、木原組は、リフトやスロージャンプといった大技だけに特化しているんじゃない。

 プログラム全体の細かな部分に気が配られ、「相性がいい」と声をそろえる2人が楽しそうに笑顔で滑る姿を見ると、こちらも思わず頰が緩んでしまう。

 2019年8月に2人はペアを結成。今季でまだ3季目と日はまだ浅い。そして、“りくりゅう”ペアのキャリアの大部分はコロナとの戦いでもあった。

 木原は言う。

 「コロナ禍が2人の絆を強く…

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