高木菜那、再転倒のマススタート 手探りだった2シーズンぶりの本番
菅沼遼
(19日、北京五輪スピードスケート 女子マススタート)
コースを16周するレースの最後のコーナーで、先頭に出ていた高木菜那が転倒した。2連覇がかかった種目は1回戦で敗れた。
「なんとも言えない」。取材エリアに現れると、まずそう話した。同じように試合終盤で転倒して、銀メダルとなって涙を流した団体追い抜きの時と比べると、淡々としていた。
前回の平昌大会で初めて採用されたこの種目を、日本スケート連盟の湯田淳強化部長は「まだ未成熟な種目」と表現する。
スピードスケートで唯一、タイムではなく着順を競う。2組に分かれた1回戦は、各組14人が滑り、8人ずつ決勝に進む。体やブレードがぶつかることも珍しくない。どこまでの接触なら失格とならないか、選手本人もよくわかっていない。
国内ではトップ選手の力が突…