「格好悪くていい」カーリング女子代表の結論 世界一の舞台に立てた
北京五輪カーリング女子の決勝で20日、日本代表のロコ・ソラーレは英国に3―10で完敗した。選手同士で抱き合うと、笑みと涙が同時にこぼれた。
序盤から追う展開。英国の好ショットで複数得点のチャンスがなかなか訪れず、我慢を強いられた。
2―4で迎えた第7エンドには、有利な後攻の英国に、一挙4点を奪われた。さらに点差を広げられた9エンド終了後、日本が負けを認めた。
それでも、日本勢として過去最高の銀メダル。「4年前の自分たち」を超え、日本カーリング界の歴史を再び塗り替えた。
平昌五輪を境に、ロコ・ソラーレを巡る環境は大きく変わった。
一つはチームの創設者で、平昌まで主将だった本橋麻里さんが休養により、そばからいなくなったこと。
もう一つは、五輪メダリストという肩書ができたことだ。
メディア露出が格段に増え、街でも声をかけられるように。期待を感じるなか、国内外の大会で思うような結果を出せない時期もあった。
いまチーム代表理事の本橋さんは当時を「プレッシャーとか環境の変化でのつらさ。どこか気が張っているというか。リラックスできる時間が少なかった」と振り返る。
「苦しさをずっと抱えていて。私たちらしさをなくしてしまっていた時期もありました」とサードの吉田知那美。
だがみんなで話し合って出し…
- 【視点】
チームスポーツを取材していると、結果を残すチームには不思議な一体感やまとまった雰囲気があることに気づきます。いわゆる「チーム一丸」とか「一体感」といった言葉で表現されますが、いうのは簡単ですが、そういうチームになるのは難しいものです。
- 【視点】
「レジリエンスって、このことだったのか!」と思いました。「復元力」「回復力」「弾力性」などと訳されますが、ぴったりの日本語が見当たらず、取材で耳にする機会が増えたものの、自分の言葉では表現しきれずにいました。 「メンタルは強化しなくていい