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エキスパートの目　高橋成美（ソチ五輪代表）

　三浦璃来（りく）選手、木原龍一選手の「りくりゅう」ペアのフリーの演技は、滑り始めた瞬間から、いつも以上に一体感と思い切りがあると感じました。後半、リフトに向かうスケーティングでは、そんなにスピードをつけすぎたら、普段とタイミングがずれてしまうのでは？とハラハラしてしまうほど。唯一無二のエネルギーにあふれた演技でした。

　演技後、2人が「全ミスしてもいいから恐れずに楽しもうと心がけた」と言っているのを聞いて納得しました。

　フリーでは普段はしないようなミスをおかし、力を発揮しきれないペアが続出し、試合会場に悪い流れが漂っているように感じました。

　不思議なことに、前のペアの演技や得点を見ているわけではないのに、悪い流れというのは連鎖してしまいがちですが、「りくりゅう」は違いました。

　ペアではジャンプ以外のエレ…