帯広で人生変わった英国オリンピアン コーヒーに目覚めた起業家精神
遠田寛生
イギリス コーネリアス・カーステン
よく、「じゃない方」と言われる。英国でスケートといえば、大抵がショートトラックだからだ。
「1人、2人でもいい。自分を見てスピードスケートを始めてくれたら満足」
五輪で英国がスピードスケートに出るのは、1992年アルベールビル大会以来30年ぶりだ。18日、今大会3種目めとなる男子1000メートルで9位に入った。
調子が上がらない時、周囲から引退を勧められた。「就職先を見つけたら?」と言われたこともある。
諦めないでよかった。しかも英国女子からはパートナーのエリア・スメディングが選ばれ、2人でかけがえのない時も過ごせた。
父の影響で5、6歳ごろからスケートを始めた。現在はオランダのチームに所属。世界のトップ選手と練習する。
生活は楽とはいえない。英国内での競技人口は少なく、露出も少ない。スポンサーもつきづらい。活動資金は常にネックだ。
一杯のコーヒーが、そんな人生を変えた。
きっかけは北海道・帯広市…