北京五輪、中国の総括は「成功」 ウクライナ情勢でかすんだ人権批判
北京=高田正幸
「世界にインパクトを与えた」(組織委幹部)
20日間近くにわたって開かれた北京冬季五輪を、中国は「成功」として総括しようとしている。その先に見据えるのは「五輪より大事」(外交筋)とされる今秋のビッグイベントだ。
今回の五輪について、中国では習近平(シーチンピン)国家主席が「自ら企画し、自ら推進した」(国営新華社通信)と伝えられてきた。それだけに「成功」が大前提の大会でもあった。
中国外交筋は「始まればなんとかなると思っていた。実際にうまくいった」と胸をなで下ろす。
開幕前には、様々な難題があった。その一つが米英豪などが人権問題を理由に政府関係者を派遣しない「外交ボイコット」を表明したことだ。中国は「スポーツの政治化だ」と激しく反発した。
だが、実際に開幕してみれば…
- 【視点】
オリンピックは過去を振り返ればどの大会も成功とされてきました。「終わってしまえば成功」とされるのがオリンピックです。ですから、この度の北京五輪を中国が成功と総括することに異和はありません。オリンピックとはそういうものだからです。 だか